美容室でフェードカットはできない3つの理由
フェードカットなどのバーバースタイルに特化した床屋Showaです。
今回は「美容室でもフェードカットはできるのか?」という疑問にお答えします。
当店は理美容師向けのフェードカット講習を行なっており、これまで50店舗以上に指導してきました。
Youtubeの動画は計20万再生を突破しました。
そんなフェードカットの専門家としての見地から「美容室ではフェードカットはできない理由」をお伝えします。
美容室でも「なんちゃってフェードカット」の刈り上げはできますが、美しいグラデーションに仕上げることはできないのです。
理由は3つあります。
理由①美容室はフェードカットに必要な道具を持っていない
当店でフェードカットにする際は、3種類のバリカンを使用します。
写真右から
・シェーバー
・ディテイラー
・バリカン
です。
なぜ3種類も使う必要があるのか?
なぜならフェードカットは、位置によって刈り上げの長さを変える必要があるからです。
・頭の下の方は0mm(シェーバー)
・中間は0.4mm(ディテイラー)
・上の方は0.8mm(バリカン)
と刈り上げの長さを変えるから、フェード(グラデーション)になります。
(実際のミリ数はデザインによって異なります)
1種類のバリカンではすべての長さに対応できないので、3種類使う必要があります。
ゴルフで目的に合わせてクラブを使い分けるように、場所によってバリカンを変えるのです。
ところが多くの美容室は、1種類のバリカンしか持っていません。
基本的には0.8mmのバリカンしか持っていないので、それ以下の短さには出来ません。
ドライバーだけでゴルフをするようなものです。
ですから繊細なグラデーションを表現することは「物理的に出来ない」のです。
理由②そもそも美容室はフェードカットをやりたくない
「3種類のバリカンを揃えている美容室もあるのでは?」と思うかもしれませんが、わざわざフェードカット用の道具を揃える美容室はほとんどありません。
なぜなら美容室にとって、フェードカットを取り入れる経営面のメリットが少ないからです。
というのも、フェードカットは時間に対する売上が少ないのです。
フェードカットに慣れていない美容師の場合、とにかく時間がかかります。
綺麗なフェードに仕上げようとして、何度も何度も同じところを切るので、普通のカットの3倍の時間がかかることも珍しくありません。
普通のカットが20分で終わるところを、フェードカットは1時間かかってしまうのです。
にも関わらず売上は、通常のカット料金と変わりません。
(中にはフェードカットは別料金にしている美容室もありますが)
つまり、わざわざ道具を揃えてフェードカットに対応する経営面のメリットが少ないのです。
理由③そもそも美容師と床屋(理容師)の技術は違う
そもそも美容師と床屋(理容師)はカット技術が根本的に違います。
英語と日本語くらい違います。
美容師にとって、フェードカットのような床屋ならではの技術は苦手です。
美容師がまともにフェードカットを習得しようと思ったら、一から床屋の技術を学ばなくてはいけません。
理容師ですらフェードカットが苦手な人も多いので、美容師が習得しようと思ったら相当な時間がかかります。
ですから普通の美容室がフェードカットに対して、そこまでの投資を行うメリットがありません。
だから「そもそも道具を揃える気がない」のです。
だから「美容室ではフェードカットは出来ない」のです。
フェードカットならBarberスタイルが得意な床屋「Showa」へ
Showaは、センスの感じない床屋やワイルドさのない美容室のスタイルが物足りない!という方に人気の『男らしい短髪を求めるメンズのためのヘアサロン』です。
日本らしさと欧米スタイルを併せ持つ、ワイルドかつ1mm単位で計算された繊細なスタイルである“トラディショナル&モダン”スタイルを提唱。
女性の多い美容室が得意とする中性的なスタイルではなく、より日本男児をワイルドに、かつセンスを感じさせる「ショートスタイル」を得意としています。
日本男性特有の髪質・骨格・好みを研究し続けてきた技術と独自ノウハウを全店舗で提供し、お客様の条件に合ったスタイルを提案させて頂きます。